竹内栖鳳展 in 小杉放菴記念日光美術館

20150721竹内栖鳳展 小杉放菴記念日光美術館 竹内栖鳳展オープン直前の竹内栖鳳展示室

昨年から始まった「生誕150年記念 竹内栖鳳」巡回展が、いよいよ最終館を迎えました。振り返ってみると、当館の栖鳳作品は「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」2013年(東京国立近代美術館、京都市美術館)にも出品していたので、足かけ3年全国を巡ったことになり、作品保全のため、しばらくのあいだ公開できなくなると思います。皆様この機会にぜひ、小杉放菴記念日光美術館へお越しください。

20150721竹内栖鳳展 小杉放菴記念日光美術館小杉放菴記念日光美術館

ところで、日光は言わずと知れた観光地、世界遺産「日光の社寺」や華厳滝、中禅寺湖、名所をあげればきりがなく、日光駅(JR・東武)から美術館までのあいだも、名水で作る蕎麦、ゆば、シソ巻き唐辛子etc、名店の数々が並んでいます。距離にして1.6キロ、私は歩いて20分ぐらいでした。以下沿道の写真です。もちろんバスもあります。

20150721竹内栖鳳展 国登録有形文化財 日光物産商会国登録有形文化財の建物 日光物産商会

20150721竹内栖鳳展 日光の美味しい水日光のおいしい水

20150721竹内栖鳳展 日光ゆばゆば屋さん

20150721竹内栖鳳展 シソ巻き唐辛子しそまき唐がらし屋さん

20150721竹内栖鳳展 日光総合支所 世界遺産都市日光お城みたいな建物は「日光市役所 日光総合支所」

日光には名所、珍味、そして竹内栖鳳の名作があります。
重ねて申上げます。
皆様ぜひ、小杉放菴記念日光美術館へお越しください。

日光市市制施行10周年記念
生誕一五〇年記念 竹内栖鳳展
2015年7月18日(土曜日)~2015年8月30日(日曜日)
http://www.khmoan.jp/report/2015/ex-130.html

スエズ景色(油彩) 竹内栖鳳

うみひこ

 

愛すべき名機たち

開館以来、平面の作品は、すべて自分たちで撮影しています。
図録やポスター、チラシの原稿となる写真も含めてすべてです。
そこでは、海杜の大切なスタッフとして、フィルムカメラが活躍してきました。

時代の流れと共に、フィルムの生産が次々と終わりを迎え、今ではデジタル撮影が主流となりました。

決してオーバーな数字ではなく、あわせて何十万カットも撮影してきたアナログの名機たちが、しばし休息の時をむかえたようです。


左から
ニコンF2   フィルムサイズ35ミリ
マミヤRB  フィルムサイズ6×7センチ
トヨビュー  フィルムサイズ4×5インチ
ジナー    フィルムサイズ8×10インチ

これまで撮影した画像は、高精細デジタル化を行い、今後も大切に使用します。
そしてすべてのフィルムは、美術品の大切な記録として、将来にわたって保存されます。

カメラの皆さん、
長いあいだ、本当にありがとうございました。

うみひこ

ガクブチつくり

「掛け軸とか巻物とか展示できるガクブチ作って。それから購入予算はないから、今ある材料でよろしく。」

休館中の美術館の工房に、学芸の森下さんからこのような依頼が舞い込んできました。

依頼主の希望する寸法を聞いて、だいたいのイメージが出来たら、工作に取り掛かります。
今回は余った木を材料に、丸鋸と電動カンナを使ってガクブチを作ることにしました。20150407ガクブチ作り (1)
電動カンナ(右の機械)で木の表面を削ってきれいにして、

20150407ガクブチ作り (2)
ガクブチに加工するための溝を掘りました。

20150407ガクブチ作り (3)20150407ガクブチ作り (4)
丸鋸(ピンクの機械)を使って端を45度で切り、

20150407ガクブチ作り (8)
角をビスで留めて組み立てます。

20150407ガクブチ作り (7)
表と裏に、いつも使っているガクブチを分解してはめると、

20150407ガクブチ作り (6)
立体ガクブチのできあがり。

このあとは、壁色に合わせてペンキを塗ります。
これで、展示ケースがないところにでも掛け軸や絵巻物を展示する事が出来ます。

うみひこ

うみひこさんへ
便利で素敵なガクブチを作ってくださってありがとうございました。
でも、私あんな言い方しましたっけ? すいませんねえ。

森下麻衣子より

竹内栖鳳展のもう一つの見どころ ― 広間の再現

竹内栖鳳が若かりし頃描いた12面の襖絵を展示するにあたり、当初の姿に近い展示をして、栖鳳の絵に囲まれ、そして、大勢の方にお越しいただく美術館としては異例かもしれませんが、襖を開けるという所作をもお客様にお楽しみいただきたいという思いから、この度の竹内栖鳳展で広間の再現を試みることになりました。

三方を囲む空間表現、そして、襖を開けても破たんしない、襖の重なりまで計算された構図の妙、何よりそのたたずまいをお楽しみいただけると幸いです。

この展示は、第二展示室(鳥の作品を集めた部屋)の先にあります。

20141117竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 広間の再現 (1)《秋冬村家図》広間の再現(複製)

20141117竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 広間の再現 (3)こちらの襖を開いて次の展示へお進みください。

20141117竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 広間の再現 (2)襖を開くとその正面に、実物の襖を展示しています。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

うみひこ

竹内栖鳳展のもう一つの見どころ - 打掛

受付を済ませて右側へ進み、1階ギャラリーでスケッチや写真、蔵書など栖鳳の学びの足跡をご覧いただいた後、エレベーターで2階へあがり、いよいよメインの展示会場へとお進みいただきます。

2階へ到着し、エレベーターを降りて右側へ進み、案内に従って自動扉を過ぎるとすぐ正面に、長女 園の輿入れに際し、父栖鳳自ら絵筆をふるった打掛が展示されています。およそ100年前の1919(大正8)年に披露された後、人目に触れることはなかったのではないでしょうか。栖鳳の愛娘に向けた深い想いを感じることができる貴重な作品です。

20141109竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 打掛 (1)2階入り口自動扉よりエントランスを臨む

20141109竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 打掛 (2)第2展示室よりエントランスを臨む

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

うみひこ

竹内栖鳳展のもう一つの見どころ - 第五展示室

当館は、展示をひと通りみたあとロビーにもどってくる順路になっています。
そこで何となく展覧会を見終わった気分になるのですが、受付を正面に見て左側にもう一つ、第五展示室がございます。

入り口のガラス扉から部屋をのぞくと、中は少し暗く様子がよく見えませんが、どうぞ自動扉『開く』のスイッチを押してください。この部屋では、いろいろな角度から作品をご堪能いただけるよう、特に工夫を凝らした展示を試みています。

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (4)畳の間に屏風を展示

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (1)栖鳳作の茶道具で茶室を再現

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (2)床の間を模して作った展示ケース

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (3)栖鳳が絵付した珍しい器物類の展示

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

うみひこ

竹内栖鳳展のフラッグが取り付けられました

10月19日のブログでちらりと見えていますが、
20141023竹内栖鳳展フラッグ (1)
街灯に竹内栖鳳展のフラッグが取り付けられました。
20141023竹内栖鳳展フラッグ (2)
美術館の周辺が、だんだんと華やいできました。
20141023竹内栖鳳展フラッグ (3)

11月1日より、113年ぶりに“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」展を開催いたします。ぜひお越しください。

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うみひこ

竹内栖鳳展に向けて改装中

竹内栖鳳展に向けて、改装が進んでいます。
20141022竹内栖鳳展に向けて改装中 (2)
いつもの空間が、ガラッと変わる予感がします。
20141022竹内栖鳳展に向けて改装中 (1)
展示ケースの中に床の間?

 

11月1日より、113年ぶりに“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」展を開催いたします。ぜひお越しください。

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うみひこ

竹内栖鳳の油絵、113年ぶりに公開!

竹内栖鳳の油絵作品《スエズ景色》は、幻の作品となっていましたが、高階秀爾氏(大原美術館館長)協力のもと入念な調査をおこない、このたび多くのメディアに取り上げられました。

20140829スエズ景色 記者会見 高階秀爾 (20)
記者会見の様子 高階秀爾氏
会場:海の見える杜美術館

本作品は11月1日から開催する「生誕150年記念 竹内栖鳳」展にて公開します。
113年ぶりに現れる、栖鳳幻の油絵をぜひ直接ご確認ください。また、竹内栖鳳展特設ページやブログカテゴリーの竹内栖鳳展にもいろいろな情報が満載ですので、どうぞご覧ください。

「生誕150年記念 竹内栖鳳」特設ページこちら
竹内栖鳳展 展覧会場 動画こちら
竹内栖鳳展ブログこちら

うみひこ

 

生誕150年記念 竹内栖鳳  特別公開4  第四展示室

少しでも見ごたえのある展示をめざし、模型を作って検討を重ねています。
今回はいままでよりも少し大きめに、実際の1/20サイズの模型を作りました。
カメラで撮影すると、それなりに臨場感があります。
20140813撮影 展示室模型 (3)20140813撮影 展示室模型 (4)

このたびご紹介いたします第4展示室は、展覧会の白眉ともなる部屋のひとつです。現段階では、重要な未公開作品が含まれるため、映像に映っているのは「羅馬之図」のみとなっております。

なお、8月の特別公開動画はここまでとなっておりますが、これまでご紹介いたしました展示室以外にも展示がございます。

1階ギャラリー                竹内栖鳳の蔵書、写真、スケッチ、手紙などを展示いたします。
2階エントランス            初公開品を含む栖鳳20代の作品を展示いたします。
2階ギャラリー                  栖鳳が描いた襖の部屋を実物大に再現いたします。
第5展示室                         栖鳳の工芸作品などを展示いたします。 多くの作品が初公開です。

それでは、展覧会開催までのあいだ、模型の映像をお楽しみください。

特別公開 「生誕150年記念 竹内栖鳳」第四展示室 動画

なお、映し出される作品は、出品予定の変更、期間中入れ替えの可能性があります。

うみひこ
「生誕150年記念 竹内栖鳳」特設ページはこちら