桜の花が満開です!

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カワヅザクラ(河津桜)が満開です。
駐車場横の、杜の遊歩道で咲いています。

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奥に見えるのは宮島です。

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この道をまっすぐ進むと、バラ園、セイホウ・オンブラージュ、そして、海の見える杜美術館(休館中)へと続きます。

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バラ園の近くでは、ヒカンザクラ緋寒桜)が満開です。
別名:タイワンザクラ

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セイヨウミザクラ(西洋実桜、サクランボの桜)も満開です。
駐車場の杜の遊歩道側で咲いています。
写真の奥は、バラ園の入り口です。

「暑さ寒さも彼岸まで」です。
春の陽気にさそわれて、桜満開の杜の遊歩道へ散策にいらっしゃいませんか。

カワヅザクラ(河津桜)が咲きました(2016年1月19日)
カワヅザクラ(河津桜)が満開です(2016年3月16日)
カワヅザクラ(河津桜)の花が咲きました(2017年2月7日)
カワヅザクラ(河津桜)が二分咲きです(2017年3月2日)

もりひこ

 

 

海の見える杜美術館は、施設改修工事のため休館いたしております。

なお、杜の遊歩道はご利用いただけます。
開園時間:10:00~20:00
休  園  日:2月11日、5月7日、11月11日
園内禁止事項:喫煙、飲食、ペット持ち込み(身体障害者補助犬を除く)、火気厳禁、動植物の採取、迷惑行為等。

歌川広重『絵本手引草』とフクジュソウ(福寿草)

「東海道五十三次」などを描いた浮世絵師として知られる歌川広重(1797-1858)は、絵を描く楽しさを多くの人に伝えるために、絵の入門書を出版しています。今回紹介する『絵本手引草』はこうした本のひとつです。

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歌川広重『絵本手引草』初編 嘉永二年(1849)頃 海の見える杜美術館蔵

序文で広重が「画家をめざす子供たちが、本格的に絵を習うまえの手引きになることを願って作りました」と語っているとおり、草花をはじめ、鳥や魚まで、さまざまな描き方で掲載されています。

この本の冒頭には、春を告げる花である福寿草が、3種類の描法で紹介されています。最初に紹介されるのは、「写真」によって描かれた福寿草です。「写真」とは現代の「フォトグラフィー」ではなく、「ありのままに描く」という意味です。つづいては「草筆」で描いたもの。「草筆」とは、着彩を抑えてさっと描くものです。最後はごく簡略な描き方である「極草画」で、筆の穂全体を使って、花びらひとつずつ黄色か薄墨で描いたらいい、と描き方の指南も添えられています。

さて、このフクジュソウは現在、杜の遊歩道の梅林でも見ることができます。
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つぎつぎと新しいつぼみもでています。
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思わず絵筆をとって描いてみたくなりますね。
20150310フクジュソウ

もりひこ

クロチク(黒竹)

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春にタケノコとして出始めのころは緑色ですが、夏を過ぎると徐々に茶色の斑点があらわれて、およそ2年ほどで真っ黒になります。

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大きいものは高さ10メートルほどにもなるそうですが、ここでは上部をカットして整理しています。

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フレンチレストラン、セイホウ・オンブラージュの車道側入り口に生えています。

 

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歌川広重《梅に文鳥》とハクバイ(白梅)

梅は、春の訪れをいち早く知らせる花として、好んで描かれました。当館の所蔵作品にも梅を主題とする作品は数多くありますが、今回はその中でも、歌川広重の《梅に文鳥》をご紹介いたします。

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歌川広重《梅に文鳥》1827年(文政10、広重31歳)頃 当館蔵

画面の左右には冬の寒さにさらされた古枝と、青々とした新梢が対比的に配され、厳しい冬と遠からず訪れる春が、暗に示されます。
そしてこの絵に添えられているのは、誹諧師として著名な宝井其角(1661〜1707)が詠んだ「なつかしき 枝のさけめや 梅の花」の一句。あたかも古枝にとまる文鳥の心持ちを述べているかのようです。

この作品は、現在800点ほどが確認される広重の花鳥画の中でも、最も初期に描かれた作品のひとつです。花鳥を描いた浮世絵師はあまたいますが、広重が特に際立っているのは、絵と歌とが響き合う、詩意あふれる独自の世界を築き上げた点にあります。すぐれた花鳥画家としての広重の出発点といえるのが、本作といえます。

 

さて、この絵の主題であるハクバイは、現在杜の遊歩道でも目にすることができます。

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こちらは八重咲きのハクバイです。

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これから春の訪れとともに、枝を覆うように花が咲いていきます。

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もりひこ

ロウバイ(蝋梅)

年の初めから花を咲かせている梅があります。
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ロウバイです。
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蝋(ろう)のように艶(つや)のある黄色い花が、強く甘い芳香をまとわせて、
鈴なりに咲いています。
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これからいろいろな種類の梅の花がたくさん咲いて、
正面の道が梅花のトンネルにかわります。

 

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キッコウチク

セイホウ・オンブラージュ側から梅林に入ると
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右の片隅にキッコウチクが生えています。
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モウソウチクの突然変異といわれています。
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節の形を亀甲(キッコウ)に例えた吉祥の竹です。

もりひこ

ナンテン


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日本では、ナンテンが「難転」(難を転じて福となす)に通じることから、身の安全を願って武具に添えたり、火事除けとして庭に植えたりと、古くから幸せを願ういろいろな場面で大切にされてきました。今でもお正月によく見かけるとおり、吉祥を願う飾りとして欠かせない植物となっています。
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杜の遊歩道には沢山のナンテンが生えています。
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奥の方に白い実のナンテンが見えます。
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もりひこ

十両 百両 千両 万両

美術館は長期休館に入りましたが、杜の遊歩道はひき続きお楽しみいただくことが出来ます。

それではお正月に向けて、縁起の良い木を紹介します。

20141227十両 百両 千両 万両_
十両 (ヤブコウジ)

20141227十両 百両 千両 万両 (2)
百両 (カラタチバナ)

20141227十両 百両 千両 万両 (3)
千両 (センリョウ)

20141227十両 百両 千両 万両 (4)
万両 (マンリョウ)

「十両」のヤブコウジは、『万葉集』や『源氏物語』などに「山橘(ヤマタチバナ)」の名前で登場する、古くから親しまれてきた植物です。また「千両」は、「仙蓼菓(センリョウカ)」「仙糧(センリョウ)」「仙霊草(センリョウソウ)」などと呼ばれて大切にされていました。

これらの名称の由来について、江戸時代、カラタチバナ(「百両」)が、「百両金」と呼ばれるほどの異常な高値をつけたことから派生して、その他の常緑で冬に赤い実をつける植物も、その名称や大小、果実の量などによってお金にちなんだ名称が割り振られたとの説もありますが、はっきりとしたことはわかっていません。

なお、センリョウだけがセンリョウ科の植物で、他はヤブコウジ科(最近の分類ではサクラソウ科)の植物です。

梅林の先の小路に生えています。

 

もりひこ

花のじゅうたん 落葉のじゅうたん

杜の遊歩道も秋から冬の装いになりました。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(1)
ツバキの小路の近くには、赤い花びらで敷き詰められた小路があります。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(2)
梅林には、モミジの落葉が厚く降り積もった小路があります。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ