クロチク(黒竹)

20150307クロチク (3)

春にタケノコとして出始めのころは緑色ですが、夏を過ぎると徐々に茶色の斑点があらわれて、およそ2年ほどで真っ黒になります。

20150307クロチク (2)

大きいものは高さ10メートルほどにもなるそうですが、ここでは上部をカットして整理しています。

20150307クロチク (1)

フレンチレストラン、セイホウ・オンブラージュの車道側入り口に生えています。

 

もりひこ

歌川広重《梅に文鳥》とハクバイ(白梅)

梅は、春の訪れをいち早く知らせる花として、好んで描かれました。当館の所蔵作品にも梅を主題とする作品は数多くありますが、今回はその中でも、歌川広重の《梅に文鳥》をご紹介いたします。

20150220ハクバイ白梅  広重

歌川広重《梅に文鳥》1827年(文政10、広重31歳)頃 当館蔵

画面の左右には冬の寒さにさらされた古枝と、青々とした新梢が対比的に配され、厳しい冬と遠からず訪れる春が、暗に示されます。
そしてこの絵に添えられているのは、誹諧師として著名な宝井其角(1661〜1707)が詠んだ「なつかしき 枝のさけめや 梅の花」の一句。あたかも古枝にとまる文鳥の心持ちを述べているかのようです。

この作品は、現在800点ほどが確認される広重の花鳥画の中でも、最も初期に描かれた作品のひとつです。花鳥を描いた浮世絵師はあまたいますが、広重が特に際立っているのは、絵と歌とが響き合う、詩意あふれる独自の世界を築き上げた点にあります。すぐれた花鳥画家としての広重の出発点といえるのが、本作といえます。

 

さて、この絵の主題であるハクバイは、現在杜の遊歩道でも目にすることができます。

20150220ハクバイ白梅 (3)

こちらは八重咲きのハクバイです。

20150220ハクバイ白梅 (2)

これから春の訪れとともに、枝を覆うように花が咲いていきます。

20150220ハクバイ白梅 (1)

 

もりひこ

ロウバイ(蝋梅)

年の初めから花を咲かせている梅があります。
20150211ロウバイ (3)
ロウバイです。
20150211ロウバイ (1)
蝋(ろう)のように艶(つや)のある黄色い花が、強く甘い芳香をまとわせて、
鈴なりに咲いています。
20150211ロウバイ (2)
これからいろいろな種類の梅の花がたくさん咲いて、
正面の道が梅花のトンネルにかわります。

 

もりひこ

キッコウチク

セイホウ・オンブラージュ側から梅林に入ると
20150119 キッコウチク (2)
右の片隅にキッコウチクが生えています。
20150119 キッコウチク (1)
モウソウチクの突然変異といわれています。
20150119 キッコウチク (3)
節の形を亀甲(キッコウ)に例えた吉祥の竹です。

もりひこ

ナンテン


20150102ナンテン (1)
日本では、ナンテンが「難転」(難を転じて福となす)に通じることから、身の安全を願って武具に添えたり、火事除けとして庭に植えたりと、古くから幸せを願ういろいろな場面で大切にされてきました。今でもお正月によく見かけるとおり、吉祥を願う飾りとして欠かせない植物となっています。
20150102ナンテン (2)
杜の遊歩道には沢山のナンテンが生えています。
20150102ナンテン (3)
奥の方に白い実のナンテンが見えます。
20150102ナンテン (4)

 

もりひこ

十両 百両 千両 万両

美術館は長期休館に入りましたが、杜の遊歩道はひき続きお楽しみいただくことが出来ます。

それではお正月に向けて、縁起の良い木を紹介します。

20141227十両 百両 千両 万両_
十両 (ヤブコウジ)

20141227十両 百両 千両 万両 (2)
百両 (カラタチバナ)

20141227十両 百両 千両 万両 (3)
千両 (センリョウ)

20141227十両 百両 千両 万両 (4)
万両 (マンリョウ)

「十両」のヤブコウジは、『万葉集』や『源氏物語』などに「山橘(ヤマタチバナ)」の名前で登場する、古くから親しまれてきた植物です。また「千両」は、「仙蓼菓(センリョウカ)」「仙糧(センリョウ)」「仙霊草(センリョウソウ)」などと呼ばれて大切にされていました。

これらの名称の由来について、江戸時代、カラタチバナ(「百両」)が、「百両金」と呼ばれるほどの異常な高値をつけたことから派生して、その他の常緑で冬に赤い実をつける植物も、その名称や大小、果実の量などによってお金にちなんだ名称が割り振られたとの説もありますが、はっきりとしたことはわかっていません。

なお、センリョウだけがセンリョウ科の植物で、他はヤブコウジ科(最近の分類ではサクラソウ科)の植物です。

梅林の先の小路に生えています。

 

もりひこ

花のじゅうたん 落葉のじゅうたん

杜の遊歩道も秋から冬の装いになりました。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(1)
ツバキの小路の近くには、赤い花びらで敷き詰められた小路があります。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(2)
梅林には、モミジの落葉が厚く降り積もった小路があります。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

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ホソバヒイラギナンテンの花

20141109ホソバヒイラギナンテン (3)
バラ園の片隅で、ホソバヒイラギナンテンの花が咲いています。
20141109ホソバヒイラギナンテンの花 (1)
実に個人的な感覚なのですが、細長い葉と黄色い花の組み合わせのせいか、
20141109ホソバヒイラギナンテン (2)
なぜか私にはヤシの木が連想され、南国のイメージを掻き立てられる花です。

20141109ホソバヒイラギナンテン (4)バラ園入口
バラ園は、杜の遊歩道の駐車場側入り口にあります。

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

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