力強く成長する植物

2014068力強く成長する植物 (1)
岩の隙間を押し広げて成長を続ける松

2014068力強く成長する植物 (3)
岩の小さな穴から花を咲かせるツツジ

2014068力強く成長する植物 (2)
アスファルトの下から芽を出すナツメ

遊歩道で繰り広げられる力強い営みに、
勇気をもらうことがあります。

 

もりひこ

ソヨゴ

美術館から帰り道を歩いていると、遊歩道入口の左側に立っています。
うっそうと茂る大木だったのですが、剪定されてすっきりしました。

この木です↓
20140605ソヨゴ (4)

よく見ると、美しい緑色の葉のあいだから白い小さな花が顔をのぞかせています。
20140605ソヨゴ (2)

ソヨゴは雌雄異株ですが、この木は雌株のようですね、花にめしべがついています。
20140605ソヨゴ (3)

花の大きさはおよそ5ミリ。小雨けぶるなか可憐に揺れていました。

 

もりひこ

タンポポ

20140604タンポポ (3)
今にも飛び立ちそうな種があったので、夢中で撮影しました。

風が吹くのをすこし待ちましたが、飛びたちませんでした。
6月7日から開催の「仏と神のすがた」展がはじまっても、綿帽子いっぱいのタンポポをご覧いただけるでしょうか。ご来館の際はちょっと探してみてください。

20140604タンポポ (1)

杜の遊歩道にはいろいろなタンポポがあります。

 

もりひこ

FMはつかいちに出演しました!

昨日、当館の学芸主任・田中伝がFMはつかいちの番組「キラキラ☆アートBOX」に出演し、6月7日から始まる次回展「信仰と美術Ⅱ 仏と神のすがた」展について紹介させていただきました!
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ウツギ

この時季、あちらこちらで見る木です。生命力が旺盛で、下刈りの時にきられても、また力強く芽を出して花をいっぱい咲かせます。
20140602ウツギ (1)
20140602ウツギ (2)

木の材質は固く、腐れにくく、昔から釘の材料として使われてきました。美術館では掛軸や巻物を入れる箱に使われているのでおなじみです。
20140602ウツギ (4)
20140602ウツギ (3)木釘の場所を丸で囲みました。

この軸箱はちょうど100年ぐらいたったものです。長二が作った箱のように、継ぎ目はピクリともゆるんでいません。

三遊亭圓朝作 名人長二 より
「・・・幾ら使っても百年も二百年も毀(こわ)れずに元のまんまで居るというのァ仕事に精神(たましい)を入れてするからの事だ、精神を入れるというのは外じゃァねえ、釘の削り塩梅(あんばい)から板の拵(あつら)え工合と釘の打ち様にあるんだ、それだから釘一本他人に削らせちゃァ自分の精神が入らねえ・・・」

底本「圓朝全集 巻の九」近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
1964(昭和39)年2月10日発行 青空文庫より転載

 

 

もりひこ

ツバメの巣ができました

現在当館は、6月7日から始まる「信仰と美術Ⅱ 仏と神のすがた」展に向けて展示替え作業を行っています。

その一方で、美術館のある場所でツバメの夫婦がせっせと巣作りをしており、こちらのほうはもう数日前に完成しました。
20140601「ツバメの巣ができました」
↑巣から頭だけ出しているツバメ。お疲れ様でした!
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ヤマボウシ

普段はまわりの木々に交じって目立ちませんが、花のように見える白い総包片(ソウホウヘン)が開くこの時期は、くっきりと居場所を知らせてくれます。高さが10メートル近くなる品種ですから、美術館の入り口では大きなモミジのその上から顔をのぞかせています。
20140601撮影ヤマボウシ (20)
緑の中にひらく白い模様がヤマボウシです。20140601撮影ヤマボウシ (1)

「ヤマボウシ」漢字で書くと「山法師」。
花の姿をまるい頭と白頭巾に見立てたのだとか。
言われてみると、山法師の群れのようにも見えてきました。

20140601撮影ヤマボウシ (2)

深い緑の山間に、広がる白片が目に鮮やかです。

 

 

もりひこ

ドクダミ

あちらこちらの日陰になるところや、ちょっとした隙間に群生しています。
20140531ドクダミ (1)

「ドクダミ」の名称は濁点が多いうえ、「ドク」という音もあるのでこの清楚なイメージに結び付きにくいものです。
20140531ドクダミ (3)
20140531ドクダミ (2)

見た目の美しさよりも、昔の人たちにとっては体を整えてくれるその役割が大切だったのですね。「毒矯み」(ドクダミ)、「毒溜」(ドクダメ)、「十薬」(ジュウヤク)とも呼ばれて古くから人の健康に深くからかかわってきました。いまでも薬用として用いられているほか、健康飲料ドクダミ茶や、薬膳のレシピなどに重用されています。

 

追伸
撮影をしていると、テントウムシがやってきました。
20140531ドクダミ
ナナホシテントウ。作物に被害を与えるアブラムシとかハダニを食べるので、農作物や観葉植物を守る益虫として分類されています。
遊歩道を守るたいせつな一員です。

 

もりひこ