竹内栖鳳の油絵、113年ぶりに公開!

竹内栖鳳の油絵作品《スエズ景色》は、幻の作品となっていましたが、高階秀爾氏(大原美術館館長)協力のもと入念な調査をおこない、このたび多くのメディアに取り上げられました。

20140829スエズ景色 記者会見 高階秀爾 (20)
記者会見の様子 高階秀爾氏
会場:海の見える杜美術館

本作品は11月1日から開催する「生誕150年記念 竹内栖鳳」展にて公開します。
113年ぶりに現れる、栖鳳幻の油絵をぜひ直接ご確認ください。また、竹内栖鳳展特設ページやブログカテゴリーの竹内栖鳳展にもいろいろな情報が満載ですので、どうぞご覧ください。

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うみひこ

 

展覧会の一枚 《那智参詣曼荼羅》

6月に開幕した「信仰と美術Ⅱ 仏と神のすがた」展も、8月より後期展に入りました。これにともない、大幅な展示替えもしております。
後期展示の作品のなかでまずご紹介いたしますのが、《那智参詣曼荼羅(なちさんけいまんだら)》です。

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この作品に描かれているのは、ユネスコの世界遺産にも認定された熊野三山のひとつ那智山(熊野那智大社)です。画面には、主神である那智権現(なちごんげん)が鎮座する社殿を中心に、那智山の寺社が描かれています。画中にはこうした宗教施設だけではなく、この地で行われる年中行事や歴史的出来事、そしてその信仰によるご利益なども、ぎっしりと描き込まれています。

ちょっとだけ描かれたものを見てみましょう。
画面右側に描かれるのが、那智滝(一の滝)です。日本一の落差(133メートル)を誇る直瀑のこの滝は、飛瀧神社(ひろうじんじゃ)のご神体として信仰を集めてきました。

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ちなみに、この滝の下方に3人の人物が描かれていますが、真ん中は、平安〜鎌倉時代の高僧として名高い文覚(もんがく)、そしてこの文覚の両脇にいるのが、不動明王の脇侍である矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制吒迦童子(せいたかどうじ)です。
文覚は那智滝に打たれる荒行をした際、生死の淵をさまよいますが、矜羯羅童子と制吒迦童子が救けたのだそうです。
画面には、こうした那智にまつわる逸話が描き込まれているのです。

《那智参詣曼荼羅》と称される絵は、この作品をはじめ、確認されるだけでも40点近く現存しています。こうした作品が数多く制作された理由は、これらが那智山への参詣を促すための手段であったためです。
中世には、那智への参詣や寄付を民衆に勧めるため、諸国をめぐる人々がいました。彼らが那智の様子や、その霊験(れいげん)を知らしめるために用いたのが、この《那智参詣曼荼羅》だったのです。

とはいえ、この作品が作られた中世は、庶民が旅へ出ることは極めて困難でした。おそらくこれを見たほとんどの人は、行きたくても実際の那智に足を踏み入れることはできなかったでしょう。
そうした人々の思いが託されたと考えられるものが、この絵のなかに描かれています。画面を見ると、あちらこちらに白装束の人々のすがたが目に入ります。

UMI145

これは、那智へ参拝に来た巡礼者だとも、また那智山が浄土と同一視されていたことから、浄土へと赴く死者の姿であるとも考えられています。
《那智参詣曼荼羅》を見た人々は、たとえ行くことはできずとも、絵の中の人に自身のすがたを重ね合わせ、那智(浄土)へと向かうことに思いを馳せたのでしょう。

 

田中 伝

 

タラノキの花

枝の先から突然あらわれた淡緑白色の房。

20140824タラノキの花 (1)

近くによって眺めると、小さな花の集まりでした。

20140824タラノキの花 (2)

高い枝には雌花が多めに、

20140824タラノキの花 (4)

低い枝には雄花がたくさんついていました。(丸い緑が雌花)

20140824タラノキの花

 

もりひこ

ソテツの花

20140823ソテツの花 (3)

どろだんご広場のすぐ上に、ソテツの木があります。

20140823ソテツの花 (2)

天を衝くような円錐の、黄色の雄花が咲きました。

20140823ソテツの花 (1)

ソテツの花は、毎年開くとは限らないので、とても大切な出会いになりました。

 

もりひこ

サルスベリの花

20140822サルスベリの花 (2)

波打つピンクの花びらに囲まれて、中央にまっすぐ立つ黄色と外側から内側に曲がる紫の2種類の雄しべがあります。

20140822サルスベリの花 (3)

そのユニークな造形をした花が集まって房になり、重たそうに枝がしなっています。

20140822サルスベリの花 (1)

サルスベリの先に見える建物は、フレンチレストラン、セイホウ・オンブラージュです。

 

もりひこ

ツクツクボウシ

久しい晴天の日。

杜の遊歩道(桜の園)から望む宮島の鳥居です↓20140821ツクツクボウシ-1
20140821ツクツクボウシ-2

場所は変わりますが、
タカサゴユリが至るところで咲いており
皆、宮島の方角を向いていました。

これだけ同じ方向を向かれると
“自然”ではありますが、“不自然”に見えてきました…
(人が感じる、自然と不自然の違いってなんだろうと
ちょっと考えさせられました。)
20140821ツクツクボウシ-3

また、ツクツクボウシの鳴き声が際立っていました。
ツクツクボウシは8月下旬から9月上旬頃にかけて元気よく鳴くようです。
20140821ツクツクボウシ-4
学生の皆さんの場合は
ツクツクボウシの泣き声を聞いたら
宿題の心配をしなくてはいけないということですね。

N.T