十両 百両 千両 万両

美術館は長期休館に入りましたが、杜の遊歩道はひき続きお楽しみいただくことが出来ます。

それではお正月に向けて、縁起の良い木を紹介します。

20141227十両 百両 千両 万両_
十両 (ヤブコウジ)

20141227十両 百両 千両 万両 (2)
百両 (カラタチバナ)

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千両 (センリョウ)

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万両 (マンリョウ)

「十両」のヤブコウジは、『万葉集』や『源氏物語』などに「山橘(ヤマタチバナ)」の名前で登場する、古くから親しまれてきた植物です。また「千両」は、「仙蓼菓(センリョウカ)」「仙糧(センリョウ)」「仙霊草(センリョウソウ)」などと呼ばれて大切にされていました。

これらの名称の由来について、江戸時代、カラタチバナ(「百両」)が、「百両金」と呼ばれるほどの異常な高値をつけたことから派生して、その他の常緑で冬に赤い実をつける植物も、その名称や大小、果実の量などによってお金にちなんだ名称が割り振られたとの説もありますが、はっきりとしたことはわかっていません。

なお、センリョウだけがセンリョウ科の植物で、他はヤブコウジ科(最近の分類ではサクラソウ科)の植物です。

梅林の先の小路に生えています。

 

もりひこ

竹内栖鳳展、閉幕いたしました。

特別展「生誕150年記念 竹内栖鳳」展は、12月14日(日)をもちまして無事閉幕いたしました。県内外を問わず、たいへん多くの方々にご来場いただき、まことにありがとうございます。

ひと月半ばかりの決して長くはない会期ではございましたが、栖鳳の誕生日会や高階秀爾先生による記念講演会といったイベント、そして《スエズ景色》の旧蔵者に関する新知見が出てくるなど、さまざまな出来事がございました。
この展覧会を通じて、ひとりでも多くの方々に、栖鳳の魅力をお伝えすることができましたなら、大変うれしく思います。

本展はこの後、姫路市立美術館(会期:2015年2月7日〜3月29日)、碧南市藤井達吉現代美術館(会期:4月14日〜6月7日)、小杉放菴記念日光美術館(7月18日〜8月30日)に巡回いたします。展覧会をお見逃しになった方や、再びご覧になりたい方は、ぜひ足をお運びください。

なお、私ども 海の見える杜美術館 は、12月15日(月)より、耐震補強工事のため、休館いたしております。みなさまの前に再びお目見えするのはしばらく先になりますが、よりよい美術館となるべく励んでまいりますので、変わらぬご愛顧のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
「杜の遊歩道」は、休館中も変わらず四季折々の花々と彫刻作品をお楽しみいただけます。引き続き、遊歩道の豊かな自然をお楽しみください。

 

田中伝

花のじゅうたん 落葉のじゅうたん

杜の遊歩道も秋から冬の装いになりました。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(1)
ツバキの小路の近くには、赤い花びらで敷き詰められた小路があります。

20141207花のじゅうたん 落葉のじゅうたん(2)
梅林には、モミジの落葉が厚く降り積もった小路があります。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ