春の特別展「二十四孝図―ふしぎで過激な親孝行」を開催中です

杜の遊歩道のソメイヨシノも咲き誇り、まさに春本番です。

海の見える杜美術館では、春の特別展「二十四孝図―ふしぎで過激な親孝行」を開催中です。

ここでは展覧会の見どころを章ごとにご紹介いたします。

中国では親に孝養を尽くした人々の説話は数多く編まれ、古くから絵画化もされてきました。そうした数ある孝子たちの説話の中から24のエピソードが選ばれてまとめられたのが「二十四孝」です。

本展覧会は二十四孝をテーマにし、室町時代から桃山時代の狩野派の作品を中心にご覧いただきます。

第一部では二十四孝に選ばれた孝子たちを、一図ずつ24面に描いた狩野玉楽《二十四孝図扇面》や24枚揃の歌川国芳《唐土廿四孝》などとともにご紹介します。

孝子たちの親孝行の中には、氷の上に寝そべって親の好物の魚を捕ろうとしたり、親が蚊に刺されないように自分は裸になって蚊に刺され放題になったりといった、とても真似できないような過激な親孝行のお話が多く、驚かれるかもしれません。

氷の上に寝そべって魚を捕ろうとする王祥
狩野玉楽《二十四孝図扇面》より王祥 室町時代
歌川国芳《唐土廿四孝》より黄香、庾黔婁、蔡順  嘉永6年(1853) 海の見える杜美術館蔵

続く第二部では、狩野派による二十四孝図屏風の優品を中心にご覧いただきます。

24のエピソードを描いた押絵貼形式のものや水墨技法によるもの、そして金地に鮮やかな岩絵具で描かれた金碧障壁画のものまで、二十四孝図の大画面作品を一挙にご覧いただけるまたとない機会です。

室町から桃山時代を代表する狩野派の画技をぜひお楽しみください。

狩野派《二十四孝図屏風》六曲一双のうち右隻  桃山時代 大阪歴史博物館蔵

二十四孝図展の開催期間中、JR阿品駅から当館への無料のシャトルバスを運行しています。お気軽にご利用ください。

中島紀子