駐車場から杜の遊歩道に抜けるトンネルには今、カロライナジャスミンの花、
そしてフジの花が咲いています。
沿道には ヒトツバタゴ 別名ナンジャモンジャの花も目に映ります。
なかには、あまり目立たない花も咲いています。
たとえば遊歩道の中ほどの、イチョウ並木の緑の葉のその根元では、イチョウの花が満開です。(これは雄花です)
イチョウ並木のすぐ横の、カシワの新芽と枯葉の更新は、今ならではの感慨深い瞬間です。
普通の木の枯れた葉は冬に落ちてしまいますが、カシワの枯葉は冬を越し、新芽が芽吹き、そして成長するまで木に留まります。まるで子供の成長を見守る親のような枯葉の姿から、子孫繁栄の縁起物として、柏餅を端午の節句で食べられるようになったともいわれています。
新芽が吹き、花が咲いて、そして立派に成長した新しい葉を見届けて、カシワの枯れ葉は今、散っています。
カシワの木を見上げると、はるか上空に、こいのぼりの鯉が泳いでいます。
美術館では5月9日まで、小松均展 開催中です。
もりひこ