4月14日から、愛知県の碧南市藤井達吉現代美術館で「生誕150年 竹内栖鳳」展が開催中です。
実は今回は、展示替えの最中の会場にお邪魔させていただくことができ、
スタッフの皆さんが一丸となって会場作りに取り組んでいるのを拝見しました。
1回の来館でご満足いただけるよう、できるだけたくさん作品を展示した、とのことです。とはいえ、とてもすっきりとして、居心地のよい空間となっています。
以下、内覧会のときの会場の様子をご紹介します。(掲載写真は碧南市藤井達吉現代美術館の許可を受けています。)
会場入り口で、栖鳳展のアイドル(と私は思っている)小春ちゃんが
ライトを浴びてお出迎え。
きれいなクリーム色の展示ケースの中には襖がズラリ(写真右)。
《羅馬之図》は「西洋との対決」というセクションで展示。
こちらは展示替えがあります(六曲一双屏風のうち、
左隻:4月14日(火)~5月10日(日)、右隻:5月12日(火)~6月7日(日))。
113年ぶりの公開となった《スエズ景色》の前では、「これがあのニュースの…」
というつぶやき声が。
今回、「動物園コーナー」とでも言うべき一部屋があり、栖鳳の描いた動物が大集合しています。そんな中に、渡欧前の「棲鳳」時代と渡欧後の「栖鳳」時代の虎2作品を並べた場所が。比較してみると面白いですね。
これ以外にも、工芸作品や、栖鳳の画業では稀少な、人物を描いた作品・資料をも取り揃えて展示してありますよ。栖鳳の画業を見渡すことのできる、見ごたえのある展覧会です。6月7日(日)まで開催しています。是非、たくさんの方にご覧いただきたいと思います!
森下麻衣子