当館の所蔵品を中心として構成された『生誕150年記念 竹内栖鳳』巡回展示が8月に無事終わりを迎え、およそ1年ぶりに作品たちが、そして一緒に巡回していた展示ケースたちが帰ってきました。
展示ケースは、作品がよりよく見えるように存在感を消しているので目立ちませんが、作品を衝撃や汚染から守る大切なアイテムです。展示ケースなくして展覧会は成立しません。展覧会の影の主役といってもいいのではないでしょうか。このたびの展覧会に使用した展示ケースは、作品がとても見やすくて良かった、と、お喜びの声を頂戴する事が出来ました。 ホッ。
海杜のスタッフは、作品の魅力をご堪能いただくためにはどのようにすればいいか、いつも想いをめぐらし、展示ケースや額椽などに工夫を凝らします。たとえば、作品の本来持っている“感じ”を大切にしつつ、隅々まで詳細にご覧いただきたいとの思いから、海杜オリジナルの浮世絵の額が生まれました。
お客様のご満足の様子を拝見できたとき、体の内側からじんわりと喜びが湧き出てきます。
うみひこ