広島の針は日本一

今日から展示替えですが、重宝している虫ピンについてのむかしばなしです。

今をさかのぼること20年ぐらい前のこと
作品を安全に展示するのに市販の虫ピンを使っていました。
虫ピンは細長くて、少しでも硬いところに打ち付けると、クニャって曲がってしまいます。
曲がってしまえばもう使えません。もったいないやら、いらいらするやら。

板に打ち付けても曲がらない、強い虫ピンがほしい。
抜いた後でも穴が目立たない、細い虫ピンがほしい。
物をしっかり固定する、大きい頭の虫ピンがほしい。
サビが残らない、材質がいい。
etc…
こんな願いをかなえてくれる虫ピンはないだろうか・・・・
そうだ、広島は日本一の針の生産地。なんとかなるに違いない。
そんな願いをかなえてくれる針工場を訪ね歩き、
ついに当館オリジナルの虫ピンができたのでした。
20140526 広島は針の日本一 (2)
おお! すべての願いをかなえてくれる虫ピン。 長さ15ミリ。太さ0.6ミリ。頭の大きさ2ミリ。
20140526 広島は針の日本一 (4)

上がよくある虫ピン、下が特注の虫ピン。 鉛筆と比べるとこんな感じ
20140526 広島は針の日本一 (3)
これは便利。
ピン打機で打ち込むこともできるので、
壁の布張や、拡大画像の貼付けにも便利に使っています。
20140428-4
『花と宴』展(2014)の壁

うみひこ