今日から展示替えですが、重宝している虫ピンについてのむかしばなしです。
今をさかのぼること20年ぐらい前のこと
作品を安全に展示するのに市販の虫ピンを使っていました。
虫ピンは細長くて、少しでも硬いところに打ち付けると、クニャって曲がってしまいます。
曲がってしまえばもう使えません。もったいないやら、いらいらするやら。
板に打ち付けても曲がらない、強い虫ピンがほしい。
抜いた後でも穴が目立たない、細い虫ピンがほしい。
物をしっかり固定する、大きい頭の虫ピンがほしい。
サビが残らない、材質がいい。
etc…
こんな願いをかなえてくれる虫ピンはないだろうか・・・・
そうだ、広島は日本一の針の生産地。なんとかなるに違いない。
そんな願いをかなえてくれる針工場を訪ね歩き、
ついに当館オリジナルの虫ピンができたのでした。
おお! すべての願いをかなえてくれる虫ピン。 長さ15ミリ。太さ0.6ミリ。頭の大きさ2ミリ。
上がよくある虫ピン、下が特注の虫ピン。 鉛筆と比べるとこんな感じ
これは便利。
ピン打機で打ち込むこともできるので、
壁の布張や、拡大画像の貼付けにも便利に使っています。
『花と宴』展(2014)の壁
うみひこ