皆様こんにちは。
朝夕がだんだんと涼しくなり、過ごしやすくなってきました。
杜の遊歩道では、朝から鳥のさえずりが聞こえ、清々しい気持ちにしてくれます。
さて、そんな鳥にちなんだ現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展では、
当館所蔵の鳥に関係する選りすぐりの作品を展示しております。
第一展示室では、浮世絵師・歌川広重(1797~1858)と、
明治から昭和にかけて活躍した小原古邨(1877~1945)の作品を公開しています。
今回は総務・受付の私が気になった作品を少しだけご紹介いたします。
1.歌川広重 「海棠に尾長鳥」 紙本木版多色刷り
江戸時代 天保(1830~1844)後期頃
『東海道五十三次』など、風景を描いた浮世絵のイメージが強い歌川広重ですが、
花鳥版画も手掛けていたそうで、
その数は全体でおよそ1000点にも及ぶと考えられているそうです!
11.歌川広重 《山茶花に梟・雉》 紙本木版多色刷り
江戸時代 天保3~6年(1832~35)
/ 丸みを帯びた梟がなんとも可愛い!! \
そして、小原古邨の版画。
13.小原古邨 《紅梅に鴬》 紙本木版多色刷り 明治時代
38.小原古邨 《山桜に烏》 紙本木版多色刷り 明治時代
版画とは思えないほどの繊細な線と色彩の作品です。
《紅梅と鴬》などの可愛らしい作品から、
普段見かける烏がよりかっこよく見える作品《山桜に烏》なども展示しております。
今展覧会は、前期と後期で展示替えを行いますので、
前期ご来館のお客様は、ぜひ後期もお楽しみにお待ちください。
また、まだいらっしゃっていないお客様も
たくさんの鳥たちと共にお待ちしております。
「美術の森でバードウォッチング」展
[前期]8/3(土)~9/16(月・祝)
[後期]9/21(土)~11/10(日)
A.N