竹内栖鳳展のもう一つの見どころ - 第五展示室

当館は、展示をひと通りみたあとロビーにもどってくる順路になっています。
そこで何となく展覧会を見終わった気分になるのですが、受付を正面に見て左側にもう一つ、第五展示室がございます。

入り口のガラス扉から部屋をのぞくと、中は少し暗く様子がよく見えませんが、どうぞ自動扉『開く』のスイッチを押してください。この部屋では、いろいろな角度から作品をご堪能いただけるよう、特に工夫を凝らした展示を試みています。

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (4)畳の間に屏風を展示

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (1)栖鳳作の茶道具で茶室を再現

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (2)床の間を模して作った展示ケース

20141108竹内栖鳳展のもう一つの見どころ 第5展示室 (3)栖鳳が絵付した珍しい器物類の展示

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

うみひこ

紅葉が見ごろを迎えました(3)

秋も深まり、海の見える杜美術館の樹々が色づき始めました。
今日は駐車場と美術館をつなぐ、シャトル沿道の紅葉を紹介します。

20141108紅葉が見ごろを迎えました3 (4)モミジ

20141108紅葉が見ごろを迎えました3 (3)モミジ

20141108紅葉が見ごろを迎えました3 (1)モミジ

20141108紅葉が見ごろを迎えました3 (2)トウカエデ

シャトルご利用の際には、周りの景色をごゆっくりお楽しみください。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

ツワブキの花とアサギマダラ

20141108ツワブキの花 (3)
ツワブキの花が満開です。
20141108ツワブキの花 (2)
杜の遊歩道も、
20141108ツワブキの花 (1)
シャトルの沿道も。
(この白い車が駐車場と美術館を往復しているシャトルです)

20141108ツワブキの花 アサギマダラ (1)
撮影をしていると、アサギマダラ(チョウ)がやってきました。 20141108ツワブキの花 アサギマダラ (2)
キク科の花を好んで吸蜜するといわれています。
ツワブキはキク科です。

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

フジバカマの花

20141107フジバカマの花 (3)
『万葉集』の歌に詠まれるほど、古くから日本人に親しまれてきた花ですが、
20141107フジバカマの花 (1)
近頃では目にすることが少なくなりました。
20141107フジバカマの花 (2)
杜の遊歩道には、秋の七草を寄せ植えしているコーナーがあります。

万葉集: 秋の七草を詠んだ歌
「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花」(1537)
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」(1538)

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

紅葉が見ごろを迎えました(2)

秋も深まり、海の見える杜美術館の樹々が色づき始めました。
今日は遊歩道の紅葉を紹介します。

20141107紅葉が見ごろを迎えました2 (1)
桜の園のサクラ

20141107紅葉が見ごろを迎えました2 (4)
イチョウとモミジ

20141107紅葉が見ごろを迎えました2 (2)
イチョウの並木

20141107紅葉が見ごろを迎えました2 (3)
モミジの並木

グラデーションを織りなす紅葉も味わい深いものですね。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

ヤツデの花

ヤツデの花が咲きました。
20141106ヤツデの花 (1)
神秘的なほどに丸く美しい花序、
20141106ヤツデの花 (2)
そして、一つひとつの花の造形に見とれてしまいます。
20141106ヤツデの花 (3)

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

ノギクの花

長いあいだ目を楽しませてくれたノギクの花も、
20141105ノギクの花 (2)シロヨメナ
いよいよ終わりをむかえようとしています。
20141105ノギクの花 (1)
路傍の片隅で一つずつ花を閉じています。
20141105ノギクの花ノギク

20141105ヒメジョオンの花 (2)ヒメジョオン

20141105ヒメジョオンの花 (3)ヒメジョオン

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ

展覧会の1枚 《スエズ景色》

11月1日、ついに「生誕150年記念 竹内栖鳳」展が開幕いたしました。
近代日本に大きな足跡を残した画家・竹内栖鳳の多彩な表現世界を、彼が描いたさまざまな作品からご覧いただける展覧会となっております。

本展には、今まで所在不明であった竹内栖鳳の作品の数々が出品されます。これら幻の逸品といえる作品の中でも、特に展覧会の目玉として取り上げられるのが、《スエズ景色》と題された作品です。

UMI34

まず驚かされるのが、この絵が油絵の作品であるということです。また描かれる主題も、画題からすればスエズ運河周辺の情景を描いたものとされており、なんとも異色です。竹内栖鳳に対する一般的なイメージは、瀟洒な絵を描いた日本画家というものでしょうが、この作品は、それとはかけ離れています。画面右下に記される落款(サイン)がなければ、本当に栖鳳がこの絵を描いたと信じることはできないでしょう。

UMI34
作品右下の落款。「辛丑(1901年)十一月 栖鳳写」とあります。

いったいこの作品は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

《スエズ景色》は、1901年(明治34)に描かれました。この前年、栖鳳はパリで開催されている万国博覧会を視察するため、およそ半年の間、ヨーロッパを巡る旅に出ました。栖鳳はこの旅の道中、スエズ運河を通っており、その様子を「紅海近傍は広漠たる沙土天に連り、亞刺比亞(アラビア)・亞弗利加(アフリカ)の間を通過せる蘇士(スエズ)の運河に入りて駱駝の遊べるを見る。又両岸は狭くして船を並べて通過することを許さず」と、家族に宛てた葉書に記しています。この時の経験が栖鳳にインスピレーションを与えたことは、想像するに難くはありません。

20141104展覧会の1枚《スエズ景色》(3)
ヨーロッパに向かう途中で栖鳳が家族に宛てた絵葉書(1900年9月12日 海の見える杜美術館)。スエズ運河を通ったことが記されています。

また、栖鳳がヨーロッパで収集した写真からの影響も、この作品について考える上で重要です。栖鳳はヨーロッパ視察の際、数多くの写真を買い集めましたが、この中に《スエズ景色》と非常に良く似た構図のものが存在するのです。栖鳳は写真を絵画制作における有用な資料と見なし、帰国後から積極的に活用しています。

20141104展覧会の1枚《スエズ景色》(4)
栖鳳が渡欧中に入手した写真。右下にはフランス語で「ナイル川とピラミッド」と書かれています。(海の見える杜美術館)

この作品は、1901年に京都で発会した洋画団体の関西美術会(後の関西美術院)に出品されました。栖鳳がヨーロッパから帰国したのが同年2月末ですから、帰国からわずかな期間でこの作品を描き上げたわけです。ヨーロッパ視察から帰ってきた栖鳳の興奮をみずみずしいままに凝縮した作品が、この《スエズ景色》である、ということができるでしょう。

この作品は、関西美術会出品後、栖鳳を支援していた実業家の柴田源七が所蔵していました。その後は展覧会に出品されることもなく、その所在も不明となっていましたが、近年当館の所蔵となり、このたびの公開となりました。

《スエズ景色》が実に113年ぶりの一般公開となる今回の展覧会を、お見逃しなきよう、ぜひ展覧会場に足をお運びください。

田中伝

紅葉が見ごろを迎えました(1)

秋も深まり、海の見える杜美術館の樹々が色づき始めました。
今日は沿道のサクラを紹介します。

20141104紅葉が見ごろを迎えました (1)
駐車場入り口

20141104紅葉が見ごろを迎えました (2)
駐車場

20141104紅葉が見ごろを迎えました (3)
美術館へ向かうシャトルの沿道

サクラの葉はすでに散り始めています。
お早目のご来館を心待ちにしております。

 

12月14日まで、“幻の油絵”公開で話題の「生誕150年記念 竹内栖鳳」を開催しています。ぜひお越しください。

もりひこ