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竹内栖鳳展示室 「竹内栖鳳×岡本東洋 日本画と写真の出会い」

企画展 「竹内栖鳳×岡本東洋 日本画と写真の出会い」 2020/6/20~8/23

 竹内栖鳳(1864-1942)は、画家としての活動を始めたころから、写真を積極的に活用していました。栖鳳が残した写真帳には、写真の上に直接筆で描き足して作画の構想を練っているものや、《アレ夕立に》(1909年、髙島屋史料館蔵)などの作品と似通った構図の写真もあり、写真を様々なかたちで制作の参考にしたことが見て取れます。岡本東洋(1891-1969)は、はじめ洋画家を目指しましたが、転じて写真家となり、受賞を重ねる一方で、画家に写真を提供、『美術写真大成』(平凡社、1936年)など絵画制作に役立つ写真集を出版しました。これら東洋の活動は、荒木十畝、川端龍子をはじめ多くの画家から高く評価されていました。このたびの展示では、竹内栖鳳の写真活用の足跡を示す資料と、多くの画家が参考にした岡本東洋の写真を通じ、画家と写真の関係の一端をご覧いただきます。

竹内栖鳳《スエズ景色》 1901年(明治34) 
海の見える杜美術館